2023年5月7日 4時0分 スポーツ報知

　ＫＡＴ―ＴＵＮが６日、横浜アリーナで全国アリーナツアー「Ｆａｎｔａｓｉａ」（６都市２０公演）の神奈川公演最終日を迎えた。同グループで声出し解禁のライブは３年ぶり。ファン１万５０００人の大声援を浴びながら、ツアーと同名の最新アルバムに収録された１６曲を含めた全２７曲を披露。２０１８年から３人体制で再始動し、“５年”を経た思いも明かした。

　時間を経ていくごとに、会場の熱気は増した。中盤のＭＣ。中丸が「僕たち、ＫＡＴ―ＴＵＮです」と改めて自己紹介した瞬間、１万５０００人のファンは大歓声と拍手で応えた。

　コロナ禍のため、声出しが解禁されたライブは３年ぶり。制止しても鳴りやまない歓声を、全身で浴びた中丸雄一（３９）は「めちゃんこ声出てますね」とニッコリ。亀梨和也（３７）が「男子も興奮してくれてうれしい。（男子のみのライブ）やってみたい」と言うと、上田竜也（３９）は「男の声じゃ、やる気が出ない。オレたちってどんだけ女好きなんだろ」とおどけて、笑わせた。

　自然体な３人のやり取りこそ、ＫＡＴ―ＴＵＮの現在地。デビュー当時からメンバーは半分になり、１６年５月には一時活動休止に。亀梨が「どういう方向に進んでいくか必要な時間だった」と振り返ったように、約１年半の“充電”を経て、１８年１月に再始動。５年を経て、３人は「ファンの存在があったからこそ」と振り返った。

　中丸「そのまま終わるか、解散する可能性もゼロじゃないと思っていた。マジでお客さんのおかげ」

　上田「ファン以外ないですよね。ファンの方々が何かを求めてくれて、それに期待以上に応えていく。それ以外、答えはない」

　亀梨「あの１０周年からもう７年、早いですよね。２人と同じように、ファンの方々の存在があってこそ」

　メンバーは減ったが、絆は深まった。中丸は「当時は、それぞれが好きなパフォーマンスをして、その集合体のような感じでしたけど、苦楽を共にしてリスペクト心が芽生えた」と言えば、上田も「リスペクト、メチャクチャあります。俯瞰（ふかん）で見た時、やっぱり良いグループだなって思います」。

　２１年の１５周年イヤーは全国ツアーやＮＨＫ紅白歌合戦に初出場するなどしたが、コロナ禍で思うような活動はできなかった。「だからこそ、１５周年でやり残したことに向き合っている」と亀梨。この日は、Ｊｒ．時代の楽曲や、３人それぞれソロ曲も披露。「ＤＯＮ’Ｔ　Ｕ　ＥＶＥＲ　ＳＴＯＰ」では、３００キロの砂を使用したジャニーズ史上初めてとなる「砂のカーテン」の演出にも挑戦した。

　「ファン」と共に、原動力になっているのは「ジャニー（喜多川）さん」。上田は「ジャニーさんが作ったグループは、もう一生出てこない。（事務所を）卒業する方もいますけど、ジャニーさんが作ったグループとして胸を張って進みたい」。デビュー前や活動休止前など要所で開催した東京ドームでのライブにも期待がかかるが、中丸は首を振った。「特別な場所ですけど、それ以上にお客さんに会う機会が多ければ、それで良いかな」。ギラギラな印象でデビューしたが、１８年目の３人は肩肘張らずに自然体。“三人四脚”で歩を進めている。（田中　雄己）

　亀梨和也「興奮した。こうやって声出せて騒げる時間は何より幸せなことですし、この景色を共有できていることも幸せ。これからもステキな景色を共に歩んでいけたらうれしい。この年齢で（神奈川公演）４日間６公演やっていると思わなかったですけど（笑い）」

　上田竜也「お客さんの声を聞いて、どんどんボルテージが上がっていって（横浜アリーナを）ぶっ壊せるくらいだった。こんな言い方あれですけど『皆さん若返りましたか？』というくらい黄色い声援だった。（１０月に迎える）４０歳では、野外ライブをしてみたいな」

　中丸雄一「お客さんの声に引っ張られて、思ったよりきつくなかった。日常が戻ってきた。４０歳は、漫画家になりたい。グループ名の由来は『ｃａｒｔｏｏｎ』という次を読みたくなる漫画という意味合いもありますし。単行本でも連載でもガチでチャレンジしたい」

https://hochi.news/articles/20230506-OHT1T51254.html

（出典 hochi.news）


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